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「一丸で知事支える」 シュワブ前で抗議活動


「一丸で知事支える」 シュワブ前で抗議活動 米軍キャンプ・シュワブ前で座り込み抗議する市民ら=4日、名護市の米軍キャンプ・シュワブ前
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設先となる名護市の米軍キャンプ・シュワブ前では、設計変更申請承認の期限を迎えた4日も、新基地建設に反対する市民の抗議活動が続いた。市民からは「承認か不承認かの二択を迫る政府の対応はおかしい」との声や、国が損害賠償をちらつかせることに対し批判の声が上がった。
 同日、キャンプ・シュワブ前のテントには約30人の市民が集結し、玉城デニー知事を支えようと一致団結した。20年以上、抗議活動に参加している名護市辺野古の島袋文子さん(93)は「裁判で負けたから『はいそうですか』ではなく、知事にはしっかりNOと言ってほしい。お金で解決しようとしている国の対応はとんでもない。ウチナーンチュが手を取り合い、知事を支えることが大切だ」と強調した。
 正午ごろ、埋め立て用の土砂を搬入するトラックの前で座り込んで抗議していた市民らは、知事が事実上の「不承認」の方針を固めたことを報道で知ると、「沖縄の軍事要塞(ようさい)化はやめろ。設計変更は不承認だぞ。防衛局は諦めろ」などとシュプレヒコールを上げ、工事の中止を強く訴えた。
 浦添市から抗議活動に参加した70代男性は「そもそも最高裁の判決が不当だと思う。これからも活動を続け知事を支えたい。知事には政府の対応にひるむことなく、反対の意思を貫いてほしい」と話した。 (金城大樹)

米軍キャンプ・シュワブ前で座り込み抗議する市民ら=4日午後0時5分、名護市の米軍キャンプ・シュワブ前