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「不承認」知事にエール 平和運動センター 県民広場で集会


「不承認」知事にエール 平和運動センター 県民広場で集会 集会で玉城デニー知事を応援する参加者ら=4日午後0時43分、那覇市の県民広場(喜瀨守昭撮影)
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 知事、みんなで辺野古を止めよう―。沖縄平和運動センターは4日午後、那覇市の県民広場で集会を開いた。労働組合などの関係者を中心に約60人が参加した。辺野古新基地建設を巡る軟弱地盤改良工事の設計変更申請を承認するよう、国土交通相が県に指示した期限が同日であることを受け、玉城デニー知事への連帯を示し承認しないようエールを送った。
 前底伸幸共同代表は「辺野古(新基地建設)を止めるために県民が立ち上がってここまで来た。県民が知事を選び、県民は辺野古新基地建設を止める思いでいる」と強調。「最後まで県民総意で新基地建設を阻止する決意で知事を支えていきたい」と述べ、国の強硬姿勢にあらがい、参加者に連帯を求めた。
 幸地一共同代表は、辺野古の埋め立て反対が7割を占めた2019年の県民投票結果に言及し「最低でも(反対に投票した)43万人の民意があり、サイレントマジョリティー(物言わぬ多数派)はもっといるはずだ」と主張する。「新基地建設は絶対反対だという思いを強く示そう」と訴え、頑張ろう三唱で気勢を上げた。
 集会に参加した教員の小濵まゆみさんは「マヨネーズ状といわれる地盤を埋め立てるなんて、ばかげている。おかしなことには声を上げないといけない。子どもたちの将来のためにも知事には辺野古反対の意思を貫いてほしい」と要望した。
 集会では長期化するロシアのウクライナ侵攻にも触れ、紛争を即時停戦し平和を求める意見が相次いだ。 
  (小波津智也)
集会で玉城デニー知事を応援する参加者ら=4日午後0時43分、那覇市の県民広場(喜瀨守昭撮影)