「沖縄の人と共に闘う」　官邸前、１００人抗議

　【東京】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、斉藤鉄夫国土交通相が県を相手に代執行訴訟を起こしたことを受け、首相官邸前には市民約１００人が集まって政府の姿勢に抗議した。「代執行手続きを許さない」「沖縄の人たちと共に闘うぞ」などと声を上げた。新基地建設に反対する「『止めよう！　辺野古埋立て』国会包囲実行委員会」が呼びかけた。
　沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの青木初子さん（７５）＝名護市出身＝はマイクを握り「沖縄の命や暮らしは日本政府にとって全く価値のない存在のようだ。植民地に位置付けられている」と批判した。
　市民団体「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」の中村利也さん＝東京都＝は「めちゃくちゃなことをしている日本政府や最高裁に対してノーを突きつけた玉城デニー知事の決断を支持したい」と語った。　（明真南斗）

設計変更を巡る知事の対応と国の代執行手続きに抗議する集会参加者＝５日、首相官邸前