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玉陵で初の奉納演舞 首里城の復興を祈念


玉陵で初の奉納演舞 首里城の復興を祈念 世界遺産の玉陵で奉納演舞を披露する琉球芸能奉納団で玉城流翔節会家元の玉城節子さん=7日、那覇市首里金城町
この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

 琉球芸能奉納団が7日、那覇市首里金城町にある世界遺産の玉陵(たまうどぅん)で、初めての奉納演舞を披露した。首里城の復興や世界平和を祈念し、あでやかな舞を見せた。同奉納団は、流派を超えて結成され、2009年に北海道の上川神社を皮切りに伊勢神宮や出雲大社などで各地で舞踊を奉納している。約20人が出演した。古典音楽の斉唱で幕開け。「かぎやで風」や「作田」「ぜい」などの古典から「浜千鳥」などの雑踊まで舞踊7題を披露した。

 「琉球舞踊」(総合認定)の保持者で玉城流翔節会家元の玉城節子さんは「天川」を丁寧に舞った。「天川は別れがあっても結ばれているという恋の歌。困難を乗り越えてきた沖縄の歴史をも思わせる。平和な世界を祈って踊った」と話した。

 奉納団は、8日午後0時半から識名園で奉納演舞を行う。

 (田吹遥子)