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嘉手納爆音訴訟 第3回口頭弁論 原告「我慢にも限界」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米軍嘉手納基地周辺8市町村の住民1万2049世帯の3万5566人(提訴時)が、米軍機の騒音で睡眠妨害や身体的被害などを受けているとして、夜間・早朝の飛行差し止めや損害賠償などを国に求める「第4次嘉手納爆音訴訟」の第3回口頭弁論が12日、那覇地裁沖縄支部(足立堅太裁判長)で開かれた。
 原告側から2人が意見陳述し「人間としての尊厳があり、我慢にも限界がある。私たちが寄り添えるのは、憲法と裁判所だけだ」などと訴えた。
 読谷村渡慶次に住む原告の大城友誼(ともぎ)さん(64)=村議会議員=は、航空機騒音規制措置(騒音防止協定)が守られていないと指摘。「県民は日本の安全保障のために我慢しろと言っているようなもの」と憤った。