市民集会で、日米共同訓練とオスプレイ飛来に反対のシュプレヒコールを上げる参加者ら＝14日、石垣市の真栄里公園
照屋 大哲 【石垣】陸上自衛隊と米海兵隊による共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」が14日に始まったことを受け、石垣市の真栄里公園で同日、訓練に抗議する市民集会が開かれ、主催者発表で約180人が参加した。市内をデモ行進し「平和な島」を求めて声を上げ、拳を空に突き上げた。
米軍・オスプレイ来るな！！石垣市民大集会実行委員会（上原秀政実行委員長）が主催。訓練の一環で、県内で初めて陸自の輸送機V22オスプレイが新石垣空港に飛来する計画がある。強い日差しが照りつける中、参加者は「米軍来るな」「オスプレイ来るな」と書いたプラカードを掲げ、抗議の意思を示した。
上原実行委員長は陸自石垣駐屯地開設前から「なし崩し的に戦争ができる雰囲気に向かっていくことを心配してきた」と述べ、開設後の現在は「その方向に行っている」と危機感を示した。「戦争のない世界を望む」と強調し、軍拡に対し抗議の「声を上げていこう」と呼びかけた。
「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」は「レゾリュート ピース」（不屈の平和）の横断幕を披露し、平和な島を求め続ける決意を示した。
市内の子育て世代で構成する「普通に暮らしたいズ」の宮良裕乃（ひろの）さん（50）はマイクの前に立ち「子どもたちの上にオスプレイを飛ばさないで」と求め、「戦争の準備である日米共同訓練に断固反対する」と力強く訴えた。
それぞれの訴えに対し、参加した高齢女性らが温かなまなざしで見守り、拍手を送った。参加者は集会後、市内をデモ行進し「外交で平和を」「平和が一番」とシュプレヒコールを上げた。
（照屋大哲）
