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PFAS 土壌調査を 宜野湾伊佐 市民団体、市に要請


PFAS 土壌調査を 宜野湾伊佐 市民団体、市に要請 嘉手納貴子市民経済部長(右)に要請書を手渡した宜野湾ちゅら水会の呉屋初子(中央)さんと町田直美共同代表=23日、宜野湾市野嵩の同市役所
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【宜野湾】宜野湾ちゅら水会は23日、宜野湾市役所を訪れ、PFAS汚染の疑いがある市伊佐の土壌について、市が採取許可を沖縄防衛局に申請するよう要請した。松川正則市長宛ての要請書を、市民経済部の嘉手納貴子部長に手渡した=写真。
 会が土壌採取の必要性を訴えているのは、2022年にマンホールから白い泡が流出した場所。米軍普天間飛行場の外にある道路だが、米軍に提供された国有地となっている。
 マンホールの下の下水道は、米軍普天間飛行場からの排水が流れる。市が水質調査した結果、国の暫定指針値を下回っていたが、ちゅら水会は下水道の水質調査だけでは不十分だとして、泡が流出した周辺土壌を懸念し、最終的には土壌調査を訴えている。
 同会の照屋正史さんは「泡が漏れ出たのであれば、土壌に蓄積している可能性がある。下水道が汚染されていたとしても、水と一緒に流れている可能性があり不十分だ。土壌調査もぜひお願いしたい」と訴えた。
 同会は要請の中で、市と沖縄防衛局、米軍間の手続きについて情報開示請求などを通して注視することなども伝えた。要請後、町田直美共同代表は「市と一緒に協力して前に進めていきたい」と報道陣に述べた。嘉手納市民経済部長は「要請内容を精査して対応したい」と答えた。 (名嘉一心)