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返還求める団体へ開示 琉球遺骨文書 県教委が郵送


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 戦前、研究目的で今帰仁村の風葬墓「百按司(むむじゃな)墓」などから持ち出された琉球遺骨の返還を求める団体「ニライ・カナイぬ会」が県教育委員会に対して関連文書の情報開示などを求めた訴訟で、県教委に一部開示を求めた那覇地裁の判決を受け、県教委は25日、同会に関連文書を郵送した。文書には遺骨の採取場所と思われる情報などが記載されている。
 開示したのは、2019年に台湾大学(旧台北帝国大学)から県教委に遺骨が移管された際に作成された「移管台帳」内の「頭蓋骨標示」欄の部分。21年11月の開示段階では黒塗りになっていた。県教委文化財課によると、欄は遺骨63体分あり、採集場所と思われる情報などが書かれているという。 (高橋夏帆)