有料

教育長「誠に残念」 県内で相次ぐ中高生の逮捕に関係者衝撃 沖縄


教育長「誠に残念」 県内で相次ぐ中高生の逮捕に関係者衝撃 沖縄 沖縄県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄県内の同じ高校に通う男子生徒3人が那覇市松山のひったくり事件の容疑者として逮捕され、教育関係者に衝撃が走っている。 
半嶺満県教育長は1日、高校生3人が窃盗容疑で逮捕されたことを受け「被害に遭われた女性が自国を離れ勉学に励む中、恐怖や不安を感じたことを想像すると、胸を締め付けられる思い」とのコメントを発表した。
県内では本年度、中高生の逮捕が続いている。4月には会社員の男性から現金約8千円が入ったかばんなどをひったくったとして、窃盗容疑で那覇市の男子中学生が逮捕され、共謀の疑いで当時14歳未満の男子中学生が補導された。6月から8月にかけて那覇市内の路上で連続的に発生した強盗傷害事件では、男子高校生を含む計7人が逮捕された。
8月には男子中学生が大麻取締法違反容疑で逮捕され、10月には那覇市の市道でバイクによるひき逃げ疑いで高校生が逮捕されている。
半嶺教育長は「県教育委員会として、これまで善悪の判断や自己統制力など『豊かな心』の育成に努めてきたが、誠に残念でならない。引き続き生徒たちの規範意識の醸成に向け、家庭・地域・関係機関との連携を強化する」とコメントした。
(嘉数陽、高橋夏帆)