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旧海軍トーチカ撤去 馬毛島 自衛隊工事に住民反発


旧海軍トーチカ撤去 馬毛島 自衛隊工事に住民反発 撤去された「トーチカ」=2022年10月、鹿児島県西之表市の馬毛島(同市提供)
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 鹿児島県西之表市の馬毛島で進む自衛隊基地工事に伴い、旧日本海軍の防御陣地「トーチカ」が撤去されるなどし、付近の住民から反発が出ている。トーチカは戦後、トビウオ漁の見張り台として使われ、島民生活の痕跡として、市や住民団体が移設保存を求めていた。
 トーチカは、コンクリート製で高さ3・79メートル、直径3・59メートルの円筒形。1941年12月に建設が始まり、翌年2月に完成した。戦後は島民が見張り台として活用、トビウオの魚群の位置を漁船に伝えるために使った。