前議長汚職事件受け、検証委立ち上げへ　那覇市議会「久高氏の暴走を止められなかった」

那覇市議会前議長汚職事件を巡り、同市議会で21日、各派代表者らによる意見交換があり、再発防止などを目的に検証委員会を立ち上げる方針を確認した。27日の各派代表者会議で正式決定する。座長に上里直司副議長が就く見通し。

汚職事件を巡る意見交換は今回で2回目。呼び掛け人の野原嘉孝議長は会合終了後、本紙取材に「市議会は久高友弘氏の暴走を止められなかった。市当局に対する、威圧ともとれる議場での言動を許してしまったところがないか、あるいは議会が彼を増長させた責任がないかなどについて検証したい」と語った。

汚職事件を巡って県警は現在、久高容疑者らへの取り調べと並行して、久高容疑者が所属していた会派の議員や市職員らから事情を聴くなどして詳しく調べている。（吉田健一）