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ドリフト走行の騒音被害、AIで解決 自動検知システムで関係機関に通知 うるま市とTOPPANデジタルが実証実験


ドリフト走行の騒音被害、AIで解決 自動検知システムで関係機関に通知 うるま市とTOPPANデジタルが実証実験 AI騒音自動検知システムの説明をするTOPPANデジタルの饒平名知真さん=27日、うるま市の中城湾新港地区工業団地
この記事を書いた人 Avatar photo 福田 修平

 【うるま】うるま市とTOPPANデジタル(東京都)は27日、同市の中城湾新港地区工業団地で課題となっているドリフト走行の騒音被害を検知するシステムの、実証実験を開始したと発表した。同社が開発したAI(人工知能)騒音自動検知システムでドリフトの騒音を記録・通知することができ、自治体などの対策強化に役立つと期待されている。

 工業団地では午後10時ごろから午前2時ごろまでドリフト行為の騒音が最も多く、周辺住民から多数の苦情が寄せられているという。工業団地に拠点を置くTOPPANデジタルが、中城湾新港地区協議会から相談を受けシステムを開発した。

 システムは検知した音を画像化し、周波数の特徴などからAIが騒音の種類を判断する。ドリフト走行の騒音を検知した場合は、発生場所などのデータを関係機関に通知できる。機器を団地内の4カ所に設置し、データを集積する。実証実験は2024年3月まで。

 現在はうるま市との連携のみだが、将来的には警察署とのシステムの連携も目指している。

 同システムの開発などを担当する、TOPPANデジタルの饒平名知真(ちしん)さんは「これからもデジタル分野などの強みを生かし、自治体と協力していくことで、地域課題の解決につなげていきたい」と述べた。

 (福田修平)