SNSにあきれる声 オスプレイ事故、政府「不時着水」→「墜落」に修正 「まだ占領下」「国民だまそうと」 


SNSにあきれる声 オスプレイ事故、政府「不時着水」→「墜落」に修正 「まだ占領下」「国民だまそうと」  イメージ
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 鹿児島県・屋久島沖で起きた米空軍の輸送機CV22オスプレイの事故に関し、防衛省が当初「不時着水をした」と説明し、30日になって「墜落した」と修正したことについて、SNSでは波紋が広がった。

 29日に記者団の取材に宮沢博行防衛副大臣が「不時着水」と説明し、「米側から最後の最後までパイロットは頑張っていたと説明を受けている」と説明した。米メディアが「墜落」と報じる一方、日本政府が「不時着」を使うことに、米短文投稿サイトX(旧ツイッター)では批判や違和感の声が相次いだ。

 「米国属国政府の大本営発表。これからはもう何にも信用できない」「まだ(米国の)占領下だと実感する」などの声のほか、「抗議の一つもできず、矮小(わいしょう)化している」「言葉遊びで国民をだまそうとする態度が余計国民の怒りを買う」など、政府が故意に事実をゆがめているのでは、といった声もあった。

 アジア太平洋戦争で日本政府が、うその戦果を大本営発表していた戦時中の対応を重ね「『全滅を玉砕 撤退を転進』と言い換えた頃と同じ」「『致命的大敗』が『ミッドウェーは大勝利』に変わる国」などとやゆする投稿もあった。

 木原稔防衛相が30日の参院外交防衛委員会で、「墜落した」と表現を修正したことを受け、Xには「当たり前」「言葉の定義すら自分たちで決めることができない政権恥ずかしすぎる」などの受けとめがあった。

 2016年の名護市安部でのMV22オスプレイの墜落事故も、日米両政府は「不時着水」と言い続けている。このことを引き合いに「オスプレイ専門用語か、閣議決定でもしたんかな」などあきれる声も出ていた。