2026年秋の首里城正殿再建に向けて25日、正殿頂部に棟木(むなぎ)が取り付けられ、柱や梁(はり)を組む「木軸建て方工事」が完了した。棟木は愛知、岡山、静岡県産の4本で合計の長さは約21・5メートル。工事は9月4日に始まり、12月25日までに宮大工やとび職人など延べ約6千人が関わった。総本数513本の柱や梁が立て込まれ、建物の骨組みが完成した。
正殿再建の整備工事を担当する清水・国場・大米特定建設工事共同企業体の奥村耕治工事長は「年内の建て方工事完了を目指してきた。節目を迎えられてほっとしている」とした。「(再建までは)現場としてはまだまだこれからだ」と話し、今後の工事に向けて気を引き締めた。
正殿の柱や梁の木材は22府県から調達し、県産のオキナワウラジロガシも使用している。今後、屋根・軒まわりの工事などが始まる。
(與那原采恵)