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窃盗、悪質商法相次ぐ 被災地、警察注意呼び掛け


窃盗、悪質商法相次ぐ 被災地、警察注意呼び掛け 富山県警に寄せられた悪質商法例
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 能登半島地震の被災地で、窃盗や住居侵入の被害や通報、悪質商法の相談が相次いでいる。過去の災害でも同様の被害があったことから、警察は注意を呼びかけ、対応を強化している。
 震度5強を観測した富山県高岡市で6日、警察官が住宅地を巡回し、空き巣や悪徳商法への注意を促すチラシを住民に配った。青果店を営む男性(74)は「空き巣に入られないよう、普段より気をつける」と語った。
 富山県警によると、高岡市の住民から4日、ブルーシートの訪問販売に関する相談が寄せられた。男2人が現れ「国からの要請を受けて、名古屋から来た。1メートル千円で10メートルから販売する」と語り、売りつけようとしたという。県警は「国の要請で業者がシートを販売することはない」と注意喚起。他にも、屋根瓦の修理を持ちかける手口も報告されている。
 石川県の災害対策本部会議で3日、家の片付けを装った高額請求の事例が報告され、馳浩知事は「災害に乗じ、とんでもない。警察と連携し厳しく対応したい」と語気を強めた。石川県警によると、5日までに被害の大きかった県北部で、窃盗や住居侵入の通報が十数件あった。観光客にも窃盗被害が出ている。輪島市では、住宅に侵入しミカンを盗んだとして、男が現行犯逮捕された。男はボランティア活動目的で来たと話したという。