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共通テスト、全日程終了 被災地も大きな混乱なし


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 大学入学共通テストは14日、理科と数学の試験が行われ、2日間の日程を終えた。能登半島地震で被害を受けた石川県でも大きな余震などはなく、目立った混乱が起きることなく実施された。新学習指導要領に伴い、6教科30科目での実施は今回が最後で、来年は教科「情報」が加わり7教科21科目に再編される。
 大学入試センターによると、2日間で東京都、岐阜県、広島県、山口県の試験会場の計4人がカンニングペーパーや定規の使用といった不正行為で失格になった。
 監督者のミスなどにより再試験の対象になったのは計50人。愛知工業大試験場(愛知県豊田市)の英語リスニング、京都大第2試験場(京都市)の「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・A」、同朋大試験場(名古屋市)の理科専門4科目で計3人が再試験を希望した。大阪人間科学大庄屋学舎試験場(大阪府摂津市)の「地理歴史・公民」で試験時間を15秒短くするミスで対象となった47人については希望を確認している。
 出願者49万1914人のうち、「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・A」を受けたのは70・0%の34万4204人で、理科の専門4科目は42・7%の21万98人だった。
 追試験と再試験は27、28日に実施。追試は東京外国語大(東京都府中市)と京都工芸繊維大(京都市)の2会場に加え、石川県内で本試験を予定していたが被災で受けられなかった受験生向けに金沢大角間キャンパス(金沢市)が設定された。
 平均点の中間発表は17日、得点調整の有無の発表は19日、最終発表は2月5日。