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大浦湾 石材投入進む 海上・基地前、抗議続く


大浦湾 石材投入進む 海上・基地前、抗議続く 台船から海中に石材を投入する重機=15日午後3時11分、名護市の大浦湾(ジャン松元撮影)
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 【辺野古問題取材班】ヘリ基地反対協議会海上行動チームは15日、石材が投入された大浦湾海上資材置き場(ヤード)や辺野古崎周辺で、船とカヌーを使い抗議行動を展開した。名護市辺野古の新基地建設に伴う大浦湾側の石材投入は、15日も継続された。 
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 石材を積んだガット船(運搬船)が午前9時40分ごろに台船へ近づくと、カヌー5隻が船の動きを止めようと臨時制限区域を囲うフロート(浮具)の内側に入り、海上保安庁に阻止された。ガット船から台船に石材を積み替えていった。
 平和丸船長の島しづ子さん(75)は「大浦湾にしかいない貝が生きている。軟弱地盤ではなく貝のゆりかごだ」と工事中止を訴えた。鈴木公子さんは作業風景を観察し「作業ヤードの発注仕様書に書かれている石より細かく、規格外の石材に見えた」と語った。
 米軍キャンプ・シュワブゲート前では午前8時40分ごろから午後3時過ぎに、延べ80人が座り込んだ。「いま世界から注目されている。おかしいことに声を上げるのは国民の責務だ」と訴えた。
 先週、新基地建設をめぐり那覇市の県民広場でハンガーストライキをした和光大学1年の朝倉侑輝さん(21)も参加。「訴えを続けている思いを本土に持ち帰らないといけない」と話した。 (武井悠、南彰)