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大浦湾 石材投入継続 海上・陸上、工事中止訴え


この記事を書いた人 Avatar photo 藤村 謙吾

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設に伴い沖縄防衛局は、16日も大浦湾側の海中への石材投入を続けた。午後3時ごろまで確認された。海上では基地建設に反対する市民らが、船1隻とカヌー5艇を出し抗議した。

 午前9時ごろ、海上で抗議する市民のそばを、土砂や石材を積んだガット船3隻が通過。午前10時過ぎには、ガット船から積み替えたと思われる石材を重機で海中に投入する作業や、土砂を積んだトラックが行き交う様子が確認された。抗議活動は、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前と市安和の桟橋前でもあり、それぞれ市民ら約20人が作業中止を訴えた。

 ゲート前での抗議活動参加は7回目だという桜井俊也さん(68)=神奈川県=は「沖縄の人々の『諦めない』という気持ちを強く感じた」と話した。

 市安和の桟橋前で、抗議活動をしていた石原艶子さんは(81)=うるま市=は「間違っていた、と立ち止まれない国を相手に、どうすれば工事をやめさせられるだろうか」と土砂を運び出すトラックを厳しい表情で見つめた。

(藤村謙吾)