「動くな」の声響く テロ、密輸対策の最前線 海保が「制圧力」訓練公開 中城海保 沖縄


社会
「動くな」の声響く テロ、密輸対策の最前線 海保が「制圧力」訓練公開 中城海保 沖縄 防具を装着し、制圧訓練を行う中城海保職員ら=9日、うるま市州崎の中城海上保安本部武道場
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【沖縄】中城海上保安部(山田宏一部長)は9日、巡視船「くにがみ」の乗組員による年頭訓練を同本部の武道場で行った=写真。災害罹災(りさい)者の救援や、水際でのテロ、密輸・密航の対策などの任務を適切に遂行するため、20~30歳代の乗組員16人が訓練した。
 山田部長は「スキルを高める努力を惜しまず、強い意志で訓練に取り組んでほしい」などと訓示した。

 訓練は海上や船上で違法行為者を確認し、速やかに取り押さえる「制圧力」を高めることを目的とし、参加した職員は対象者に「動くな」などと呼びかける口頭制圧や、防具などを使用する制圧訓練をした。

 訓練を監督した「くにがみ」の溝口直樹船長は「今後も皆で懸命に訓練を重ね、士気を高めていきたい」と抱負を語った。 (西田悠)