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海の通報「118番」95%が緊急性ナシ 理由は押し間違い?無言電話も多く 第11管海保 沖縄


海の通報「118番」95%が緊急性ナシ 理由は押し間違い?無言電話も多く 第11管海保 沖縄 イメージ
この記事を書いた人 Avatar photo 西田 悠

 1月18日は、海難や密輸・密航など海にまつわる事件・事故の緊急通報用電話番号「118番の日」。第11管海上保安本部によると、2023年の同管区内からの118番通報は9609件(前年比3440件増)と、22年の1・5倍を上回る増加幅を記録した。このうち、緊急性のない非有効通報は9113件で94・8%を占める。

 有効通報の割合が少ない背景には、118番の認知度が依然として低く、消費者ホットライン「188番」などとの押し間違いが多い状況があるという。


 非有効通報の内訳は「無言」が6245件、「間違い」1595件、「着信時の即断」1034件、「いたずら」14件、緊急性のない相談など「その他」225件だった。海難や密輸・密航などに関する有効通報は全体の5・2%(全国各管区では約1%)の496件と、22年の7・5%に比べ低下している。
 11管は間違いや無言の電話が多い現状を受け、118番の県民への浸透を図るとともに、緊急時の対応に支障を来さないよう、適正利用を呼びかけている。 

(西田悠)