窃盗犯罪増加で抑止パトロール 商業施設で那覇署など 沖縄


社会
窃盗犯罪増加で抑止パトロール 商業施設で那覇署など 沖縄 食品売り場で防犯対策を確認する那覇署員と那覇更生保護女性会のメンバーら=18日、那覇市おもろまちのサンエー那覇メインプレイス
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 沖縄県警那覇署は18日、増加傾向にある万引などの窃盗犯罪の発生を防止するため、那覇市おもろまちのサンエー那覇メインプレイスで窃盗犯罪発生抑止パトロールを実施した。同署の生活安全課、那覇地区防犯協会、那覇更生保護女性会の12人が参加した。パトロール参加者は、店舗の防犯対策を確認しながら利用客の様子を見て回った。那覇更生保護女性会の中山公子会長は「物価高などで生活がひっ迫して万引に走る人もいるのではないか」と話した。

 那覇署によると、2023年の同署管内における窃盗犯の認知件数(暫定値)は1694件(前年比626件増)で、このうち万引は396件と前年から124件増えた。また、万引の摘発者214人のうち81人が50~60代と、中高年層が約4割を占める。

 那覇署管内では、路上寝などの仮睡者狙いも増加傾向にあり、23年の発生件数75件(前年比37件増)のうち12月だけで19件に上った。

 (西田悠)