台湾などに分布するシロアゴヨタカとみられる個体が8日、読谷村で見つかった。沖縄野鳥の会の山城正邦会長(61)は「似た鳥のヨタカは沖縄でまれに見られるが、シロアゴヨタカが見つかった例はない。奇跡的だ。国内初ではないか」と話している。
山城さんによるとシロアゴヨタカの外見はヨタカに似ているが、最大の特徴として雄の尾羽の外側に帯状の白い模様があり、先端は褐色という。今回の個体はその特徴が見られた。
8日に乃美大佑さん=那覇市=が読谷村でヨタカを目撃したと短文投稿サイトX(旧ツイッター)に投稿、投稿を見た沖縄野鳥の会所属の竹下和希さん=宜野湾市=が9日夜に読谷村で撮影に成功し、シロアゴヨタカの特徴を有していることが分かった。
竹下さんは「シロアゴヨタカの亜種がユーラシア大陸や台湾などに分布しており、その可能性が高いと思っている。とにかくうれしかった」と語った。
(名嘉一心)