沖縄地方は大陸からの高気圧が張り出した影響で寒気が流れ込み、24日も寒い1日となった。県内のスーパーは体の温まる料理を作ろうと、食材を買い求める客で混雑した。鍋用の食材の売れ行きが3~4倍と急激に伸びた店舗もあった。
南風原町宮平のイオン南風原店は、事前に週間天気予報で寒さを見越し、食品コーナーでの鍋用の野菜やきのこ類、豚肉の仕入れ量を増やした。特に白菜やねぎ、薄切り豚ロース肉の売れ行きが好調で、23日の売り上げは先週の同じ曜日と比較して、3~4倍に伸びた。24日も店員がひっきりなしに商品を補充する様子が見られた。
同店の漢那尊弘食品販売課長は「野菜が売れると連動して肉類も売れる。鍋に使う豚肉のコーナーを拡大し、対応している」と述べた。
鍋つゆの特設売り場では50種類ほど並んでいるものの、一部では品切れも発生している。
鍋つゆを見定めていた宮國克枝さん(42)=浦添市=は「今晩は鍋かしゃぶしゃぶで温まろうと思っている。食べ盛りの子どもがいるのでたくさん作りたい」と話した。
一方、浦添市城間のメイクマン浦添本店では、カイロや暖房器具の売り行きが例年よりも鈍く、在庫も残っているという。
同店の担当者は平年よりも暖冬傾向にあることや、電気代などに触れ「数日の寒さであれば自宅のエアコン暖房などで耐えしのごうとしているのではないか。節約志向も考えられる」と話した。
(渡真利優人)