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市長が被害者情報暴露 南城・セクハラ疑惑 SNS投稿


市長が被害者情報暴露 南城・セクハラ疑惑 SNS投稿 市議会定例会を終え、議場を後にする南城市の古謝景春市長(中央)=2月26日、南城市議会(小川昌宏撮影)
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古謝景春南城市長が、セクハラ被害を訴えた元運転手の女性の個人情報をSNSへの投稿などで明らかにする言動を繰り返している。専門家からは、市長としての品格を欠き、今後のハラスメント調査への「脅し」にもなると批判が出ている。
古謝市長は2月29日、SNS投稿で、女性や家族の情報を一方的に明らかにし「これまで応援して来ました。裏切られるとは」などと投稿。「友人の探偵に感謝」と監視もほのめかした。他の投稿者もコメント欄で女性を攻撃し誹謗(ひぼう)中傷が書き込まれる場になっている。
女性側は「事実に反することばかりで、プライバシー侵害、名誉毀損(きそん)になる。性被害者に対して二次被害を与えるものであることは明らか」(代理人)として削除を求める意向を示している。しかし市長は3月1日、秘書を通し「削除する予定は今のところない」と回答した。
古謝市長は、女性が被害を申告した直後からメッセージで「裁判するなら昔の事実も全部公表します」と脅しをかけていた。 (南彰、上江洲仁美)