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感謝忘れず、芸能継承へ 「若衆芸術祭」表彰式 受賞者ら意気込み


感謝忘れず、芸能継承へ 「若衆芸術祭」表彰式 受賞者ら意気込み 若衆芸術祭の表彰状を手にする受賞者=3日、那覇市泉崎の琉球新報ホール
この記事を書いた人 Avatar photo 田中 芳

 沖縄の伝統芸能を継承する担い手育成を目的とした第8回おきなわ伝統芸能「若衆芸術祭」(琉球新報社、沖縄芸能連盟主催)の表彰式が3日、那覇市の琉球新報ホールで開かれた。受賞者らが一堂に会し、晴れやかな表情で表彰状を受け取った

 音楽部門の県知事賞を受賞した琉球古典音楽野村流音楽協会の知念清太さん=具志川東中2年=(14)は「とてもうれしい。今後は新人賞に合格できるように頑張ります」と意気込みを話した。

 舞踊部門・県知事賞の玉城流扇寿会山川昭子・上江田キサ琉舞道場の是井陽菜乃さん=静岡県浜松市立南陽中2年=(14)は「今後に生かしたい。(芸能も勉強も)目標を達成できるように頑張りたい」と決意した。

 式後に重要無形文化財「琉球古典音楽」(各個認定)保持者=人間国宝=の中村一雄さんによる琉球王国の歴史や首里城に関する講話があった。会場の受賞者らと一斉に「てぃんさぐぬ花」を歌った。中村さんは「伝統芸能は戦争や琉球王国崩壊など大変な困難な中でも継承されてきた。感謝の気持ちを忘れないで大切な沖縄の伝統芸能を引き継いでいきましょう」と語った。

  (田中芳)