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陸自ミサイル配備計画「反対を」 デニー知事や県議会に要請 うるま市民の会 沖縄


陸自ミサイル配備計画「反対を」 デニー知事や県議会に要請 うるま市民の会 沖縄 知事や県議会への要請後に記者会見をする「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」のメンバー=4日、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 南 彰

うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地に計画されているミサイル部隊の配備をめぐり、「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」は4日、玉城デニー知事に対し「有事になった時、最初に標的にされるのはミサイルを配備した自衛隊基地だ」として、ミサイル配備に反対するよう要請した。

 要請では、今後、射程距離が長く敵の射程圏外から攻撃できるスタンドオフミサイルを配備する計画を防衛省が立てていることを指摘し、「先制攻撃も辞さないやり口は中国との関係を益々(ますます)危ういものにしてしまう」と反対表明を求めた。赤嶺昇県議会議長にも同様の内容を陳情した。

 市民の会は終了後、県庁で記者会見をした。宮城英和事務局長は、玉城知事やうるま市長が白紙撤回を求めている同市石川の陸上自衛隊訓練場に触れ、「ミサイルが配備されることで訓練場や弾薬庫ができる。根本の問題はミサイル配備だ」と訴えた。

 市民の会は昨年10月から12月に配備反対の署名、約1万500筆を集めた。今月1日にうるま市役所で中村正人市長と面会し、市民の声を伝えたが、市長は「国の専権事項だから」とミサイル配備への反対は明確にしなかったという。

 ミサイルの搬入が9、10日にも予想されることから、市民の会は9日午前7時から中城湾港の西埠頭(ふとう)第4ゲート前で搬入阻止行動と抗議集会を行う予定。全県の平和運動グループや島ぐるみ会議などに参加を呼びかけている。 

(南彰)