琉球放送は4日、ことしで32回目の「さんしんの日」を提唱したイベント「ゆかる日まさる日さんしんの日」の特別番組を生放送した。ラジオの時報に合わせて、県内各地やハワイやブラジルなどの海外ともつなぎ、三線愛好家らが「かぎやで風」を奏でた。
午前11時から午後8時までの計10回、演奏を生放送した。正午の回には、沖縄民謡歌手の前川守賢さんと仲宗根創さんがスタジオ出演し、琉球古典音楽の始祖とされる読谷村楚辺の「赤犬子宮」と、那覇市首里の県立芸大のキャンパスをつないで歌った。
前川さんは「世界のどこでも共通して演奏できるのが『かぎやで風』ということを僕らは改めて知らされた」と話した。仲宗根さんは「世界中で三線を勉強し、三線を愛してる人たちと一つになる瞬間があり、その一日に自分がいることがうれしい」と喜んだ。
同日夜には、5年ぶりの公開生放送が、那覇市のパレット市民劇場で行われた。
(田中芳)