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オスプレイ再開 宜野湾市民、不安の声 「再発防止、説明を」


オスプレイ再開 宜野湾市民、不安の声 「再発防止、説明を」 機体を整備する様子などが確認された米軍普天間飛行場のMV22オスプレイ=3月8日午前10時59分、宜野湾市(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名嘉 一心

 日本政府が垂直離着陸輸送機オスプレイの墜落事故を受けた運用停止措置について解除する方針を示したが、事故の原因となった不具合の内容などを「米国内法の制限」があるとして明らかにしないことに、米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市の住民からは不安の声が上がった。

 農業を営む宜野湾市野嵩の50代男性は「飛行を再開するにしても、事故原因や再発防止対策など、しっかり説明してほしい」と不安げに話した。米国内法の制限で事故原因を明かせないとする日本政府の対応については「飛ばすための段取りだけを進めているようにしか感じず、地元住民のことを顧みていない」と嘆いた。

 「おかしな話だ。本当に安全なのか。住民には公にはできない別の理由があるのではないかと勘ぐってしまう」と、憤りを隠さないのは市真栄原で学童クラブを運営する渡久山順子さん(65)。オスプレイが学童上空を通過すると、耳を押さえておびえる児童もいるとして「学童の職員も、預ける保護者も、子どもたちの安全を願っている。再開するのであれば、安全であることを住民に証明することは当然のことではないか」と疑問を投げかけた。

(名嘉一心)