<訃報>本村紀夫さん死去 国会爆竹事件「沖縄青年同盟」 75歳


<訃報>本村紀夫さん死去 国会爆竹事件「沖縄青年同盟」 75歳 本村紀夫さん=2022年5月撮影
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 1971年に国会爆竹事件を起こした「沖縄青年同盟」の一人、本村紀夫(もとむら・のりお)さんが11日午前8時54分、大腸がんのため那覇市の病院で死去した。75歳。宮古島市出身。自宅は那覇市。葬儀は近親者のみで行う。

 71年10月19日、第67回臨時国会で佐藤栄作首相(当時)が衆院本会議場で所信表明演説中、自身を含む沖縄出身の若者3人が傍聴席から「沖縄返還協定粉砕」を叫び、爆竹を鳴らしビラを配った。3人は逮捕・起訴され、裁判ではそれぞれ地元のうちなーぐち使用を主張し、「沖縄は日本か」を問うた。

 東京や沖縄で平和運動に取り組み、基地が集中する不条理に抗議の声を上げ、沖縄の自立や自己決定権を求め続けた。琉球独立総合研究学会などの設立にも携わった。