prime

TSUTAYAの店舗、なくなるの? 閉店続き、沖縄は5月以降、5店舗に  運営元の企業の答えは・・・<りゅうちゃんねる>


TSUTAYAの店舗、なくなるの? 閉店続き、沖縄は5月以降、5店舗に  運営元の企業の答えは・・・<りゅうちゃんねる>
この記事を書いた人 Avatar photo 古堅一樹

 「近くのツタヤが次々に閉店している。このままではツタヤはなくなってしまうの?」。りゅうちゃんねる取材班に、読者からこんな疑問が寄せられた。CD・DVDレンタルや書籍販売の「TSUTAYA」(ツタヤ)の閉店が全国で相次いでいる。沖縄県内では最も多かった2017年には18店舗だったが、閉店が続いており、2024年5月以降、本島内では那覇市の3店舗(小禄店、那覇新都心店、首里店)のみになる見通し。沖縄宮古島店(宮古島市)、石垣店(石垣市)を合わせても県内は計5店舗となる予定だ。なぜ閉店が相次ぐのか。このままだと、沖縄からツタヤはなくなってしまうのか。運営元の企業や店舗関係者らへ聞いてみた。

沖縄初出店は1991年

 沖縄で初めて出店したツタヤは、1991年4月にオープンした松山店。県外に比べても、ツタヤを軸にしたTポイントカードの普及も進んでいた。

 しかし近年、閉店が続いている。閉店数は20年が2店舗(国場店、伊祖店)、23年には6店舗(宜野湾上原店、具志川店、山内店、壺川店、美里店、与那原店)。さらに24年に入ってからも、泡瀬店が1月19日に休店後、再開を目指していたが、一転してそのまま閉店を発表した。糸満店は3月31日、読谷店は4月30日に閉店する予定だ。

 閉店が相次ぐ理由や背景は何か。デジタル配信サービスが充実し、実店舗でのレンタルや販売の需要が低下したことが指摘されている。県内の店舗関係者へ取材すると「新型コロナウイルスの感染拡大の時期が続いていたため、外出せずに購入できるデジタルサービスの利用者が増えたのではないか」との実感も聞かれた。

さらなる閉店予定は・・・

 運営元の企業はどう捉えているのか。全国でツタヤを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の広報室は「それぞれの閉店の背景についてはコメントを差し控えさせていただく」としつつも「さまざまな背景があるが、デジタルシフトは大きい」と話した。

 県内で残る那覇市や宮古島市、石垣市の計5店舗についてCCCは「現在閉店予定はない」と継続する見通しを示した。その上で「すぐに沖縄からツタヤがなくなることはない」とも付け加えた。

今後の展望

 ツタヤは沖縄でどのような展開をしていくのかも聞いた。CCCによるとツタヤは現在、全国各地で「地域に交流を生む新しい時代の体験型書店」をスローガンに、コミュニティーの拠点となる店舗づくりに取り組んでいる。CCCは「沖縄県においても、お客さまにより喜んでいただける品ぞろえや、豊かな読書体験、空間価値を提供し、地域の交流の場となる店舗づくりにまい進する」とした。

 ツタヤの店舗運営とは別に、CCCとしては読谷村で、25年10月に開館する民営の村立図書館の運営にも村内企業と協力し、携わる予定だ。CCCは「図書館を通じて社会教育施設の役割のみならず、沖縄県における地域のにぎわいづくりにも寄与したい」とも語った。
(古堅一樹)

<あなたの声寄せてください>

琉球新報「りゅうちゃんねる あなたの疑問に応えます」は、読者からの寄せていただいた疑問を受けて取材します。暮らしの中で感じている身近な疑問をLINE公式アカウントなどを通してお寄せください。友達登録はこちから↓