ヤミ金グループ逮捕後も「鬼電」 出資法違反事件 関連グループ、関連貸し倒れ防止で活性化か 沖縄 


ヤミ金グループ逮捕後も「鬼電」 出資法違反事件 関連グループ、関連貸し倒れ防止で活性化か 沖縄 

 沖縄県警本部

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 沖縄県内を拠点とするヤミ金グループメンバーが違法な高金利で貸し付けたとして出資法違反容疑で逮捕された事件で、メンバーが逮捕された後も関連グループによる「鬼電」と呼ばれる執拗(しつよう)な督促電話をするなどの厳しい取り立てが続いていることが14日までに、県警合同捜査本部への取材で分かった。専門家は「ヤミ金の債務に返済義務はない」と指摘しており、県警も被害を受けた際には相談するよう呼び掛けている。

 メンバー9人の逮捕は2月14日。県警は債務者などへの聴取で関連グループの現金回収が続いていることを把握しているという。捜査関係者は「貸し倒れを防ぐために動きを活発化させているのではないか」と指摘する。 

 一方、県警は12日、グループが違法な高金利での貸し付けで得るなどした現金数百万円を持ち去り、事件に関する証拠を隠滅したとして、証拠隠滅容疑で南城市の自営業の男(32)を逮捕した。捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。