OKINAWA SDGsプロジェクト(OSP)の年次フォーラム最終日は23日、アフリカ、ルワンダ大虐殺の生存者で平和教育を推進するクロード・ムガベ氏を招いた講演などが行われた。ムガベ氏は1994年の大虐殺で、父や妹が犠牲になった経験を語り「同様の出来事は今も起こっている。沖縄が平和を求めているように、歴史から学び、世界的な規模で平和を推進するために私の義務を果たしたい」と強調した。(4月20日に詳報)
94年当時8歳だったムガベ氏は、父と離れて妊娠中の母やきょうだいと共に、殺りくから逃れるため1週間茂みの中に隠れた経験などを語った。
ルワンダ大虐殺では、ツチ人とフツ人の民族対立により100日間で約100万人が犠牲になったとされる。1899年のドイツによる植民地支配でツチ人を優遇しフツ人を虐げる構造が始まって以降、制度により分断され、民族対立による戦闘が繰り返された。94年大虐殺直前には、自身がツチ人であることを伝えると教師の態度が変わり、初めて差別を受けた。
政府が支援して新聞やラジオにより憎悪をあおる発信が繰り返されたことにふれ「メディアが武器になりうることに気付かなければならない。意図を見抜き、真実を求め、信念を貫くことが不可欠だ」と強調した。
クロストークでは、ルワンダ産コーヒーの販売やカフェ運営でルワンダの子どもたちを支援する大阪大生で株式会社Familic代表の山田果凜氏と、琉球新報取締役統合編集局長の島洋子氏が登壇し「メディア×平和」をテーマに議論を深めた。 (慶田城七瀬)