沖縄の「肥満率」、目標は25% デニー知事「今が正念場」 長寿県復活へ第3次計画 


沖縄の「肥満率」、目標は25% デニー知事「今が正念場」 長寿県復活へ第3次計画  イメージ=肥満
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 沖縄県は26日、健康長寿おきなわ復活推進本部(本部長・玉城デニー知事)を県庁で開き、県民の健康維持促進を図る「健康おきなわ21」第3次計画(2024~35年度)の最終案を承認した。平均寿命が全国で男性43位、女性16位と下げ続けている現状から、玉城知事は、長寿県復活には「今が正念場。(第3次計画が)大変重要になる」と語った。

 会議では、第2次計画の最終評価も報告された。目標84項目のうち改善や改善傾向は計36項目だったが、メタボリック症候群や高血圧、糖尿病、働き盛り世代の生活習慣問題などの目標は「変わらない」や「悪化」が計35項目だった。

 県の死因上位は心疾患や脳血管疾患などの生活習慣病が占めており、職場の定期健康診断における有所見率の高さは12年連続で全国ワーストだ。

 第3次計画では74項目の目標を設定。食生活の行動変容や運動しやすい環境整備により、20~60歳代の肥満男性(現状値46.0%)と肥満女性(同31.7%)を各25%まで減らす目標などを定めた。

 働き盛り世代に県の施策を浸透させるため、従業員の健康管理を実践する企業や事業所を増やすとともに、県医師会や沖縄産業保健総合支援センターなどが実践企業を支援していくことを確認した。

 (嘉陽拓也)