【石垣】陸上自衛隊石垣駐屯地は30日、駐屯地内を一般開放して「創立1周年記念行事」を開催した。多くの市民が訪れ、親子連れらが高機動車への体験搭乗や迷彩服などの装着体験をした。軍事車両や機関銃の展示もあった。駐屯地正面ゲート前では市民が「戦争につながる全ての軍事基地を拒否する」と書いた横断幕を掲げ抗議した。
石垣市の中山義隆市長、竹富町の前泊正人町長、与那国町の糸数健一町長も参加し、壇上から隊員の行進などを見た。自衛隊車両が3自治体の市旗、町旗や日の丸を掲げながら観衆の前を走行した。来賓席には米軍関係者の姿もあった。
「ちびっこ広場」では顔に緑や黒のカムフラージュメークをするコーナーがあり、子どもらが参加していた。
駐屯地の井上雄一朗司令は式辞で「信頼される市民である自衛官、地域のための駐屯地を目指していく。八重山の島と住民を守る、抑止力の要としての役割を果たし続ける」と述べた。
行事開催を巡り、市民団体は26日、一般開放の中止を求める声明を発表していた。
(照屋大哲)