沖縄地区税関は10日、那覇空港などで旅具検査に当たっている麻薬探知犬「コルビー号」と「ウゾー号」(いずれもラブラドルレトリバー、2歳オス)を豊見城市の沖縄地区税関麻薬探知犬管理センターでお披露目した。2匹は昨年12月に麻薬検知犬に認定され、空港の検査場や同税関那覇外郵出張所でのならし訓練を経て、今月任務に就いた。
現在、全国の税関に所属する麻薬探知犬は約110匹。クルーズ船や空の便での県内への旅行客が増加していることなどを受け、沖縄地区税関所属の探知犬は今春から1匹増えた。
同税関によると、麻薬検知犬の主流はラブラドルレトリバーやジャーマンシェパード。人や騒音などを怖がらないこと、投げられた物を拾ってくる「持来欲」が強いことなどが必要条件という。
ウゾー号を担当する職員歴1年目の与那原永吾さん(23)は「ウゾー号と一緒に検査に取り組み、(薬物の)摘発に向け頑張っていきたい」とはにかんだ。沖縄地区税関は25日~5月12日を「春の取締強化期間」とし、輸出入貨物や国際郵便物、入国旅客の取り締まりを強化する。
(西田悠)