米軍、今週中にも嘉手納基地でパラ降下訓練を計画　５カ月連続か　沖縄

　米軍が今週中にも嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を計画していることが関係者への取材で16日、分かった。伊江島補助飛行場で実施することを定めた1996年の日米特別行動委員会（SACO）に基づいて県や周辺自治体は嘉手納基地でのパラシュート降下訓練に一貫して反対している。実行されれば5カ月連続の強行となり、常態化しているとの批判が高まりそうだ。

　2007年に「嘉手納基地を例外的な場合に限って使用」すると追加合意しており、過去に嘉手納基地で実施した訓練について日本政府は例外的な場合に当たるとして追認してきた。米軍は伊江島補助飛行場の滑走路の状態が悪いことを理由に、23年12月から連続して嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施している。

　県の又吉信基地対策統括監が今月10日、嘉手納基地と在沖米総領事館に嘉手納基地でパラシュート降下訓練を続けていることに抗議したばかり。