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沖縄戦、風化させない 伊江島で平和祈願祭 玉城デニー知事も参加「私たちの責務」 沖縄


沖縄戦、風化させない 伊江島で平和祈願祭 玉城デニー知事も参加「私たちの責務」 沖縄 平和を願い祭壇で献花する伊江中の生徒=21日、伊江村西江前の芳魂之塔
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 【伊江】79年前の沖縄戦で激しい空爆と地上戦があった伊江村の戦没者を悼む平和祈願祭が21日、同村西江前の芳魂之塔で開かれた。玉城デニー知事も出席し、村内外の遺族や関係者ら約150人が参列。伊江港発、午後1時のフェリーの汽笛を合図に、黙とうをささげた。

平和を願い祭壇で献花する玉城デニー知事=21日、伊江村西江前の芳魂之塔

 日本軍の飛行場があった伊江島では、6日間にわたる激しい戦闘で軍民合わせて約3500人が犠牲になった。戦闘が終結した4月21日に毎年祈願祭が催されている。

 名城政英村長は「先の大戦の記憶を決して風化させることなく、戦争の悲惨さを子々孫々に伝え、世界の恒久平和を誓う」とあいさつした。玉城知事は「平和で真に豊かな沖縄の発展のために、貴重な自然や文化、美しい島々を、引き継いでいくことが私たちの責務」と述べた。

 刻銘板には島外で戦没した村出身者の名前も刻まれており、新たに1人を追加して4290人になった。