沖縄署は22日、沖縄市内で徘徊(はいかい)していた体長約50センチ、体重約21キロのケヅメリクガメを保護した。巨大なカメの珍客に署員も興味津々だったが、一夜明けた23日、飼い主が現れ無事引き渡された。
「リクガメが歩いている。デカい!」。22日午前0時過ぎ、食品配達中の運転手から沖縄署へ通報があった。現場の同市八重島の市道に2人の警察官が臨場すると、カメは岩のような背を向け嘉間良方面に逃走を図った。警察官らは急いで両脇を抱えて確保した。取り調べに「フシュー、フシュー」としか述べず、名前、年齢、住所は不明。迷いガメとみて、署で保護した。
多くの署員に囲まれ、職員食堂からはキャベツのお裾分けもあり、アイドルに。
23日午前10時半ごろ、ニュースを見て飼い主が署に現れ急転直下で「事件」は解決。殿内孝志副署長は「家族に会えて良かった」とほっとした様子だった。
(名嘉一心)