米軍嘉手納基地内の工事現場で見つかった米国製500ポンドの不発弾1発の爆破処理作業が25日午後8時ごろから行われ、同10時49分に終了した。基地の近くに住む住民は公民館などに避難した。国道58号は水釜交差点と嘉手納ロータリー前の間が午後7時半から10時50分ごろまで約3時間半通行止めとなった。住民への周知は当日となり、現場では渋滞が発生した。
嘉手納基地の米空軍第18航空団によると、不発弾は23日夕、救難ヘリコプターの格納庫建設現場で発見された。防衛省によると、米軍は第二次大戦時から残された不発弾とみている。18航空団の24日夜の発表は「現時点では危険性はない」とした上で「長期的な安全を確保するため」に、慎重に処理をする必要があるとした。
當山宏嘉手納町長によると、町へは24日朝、米軍から不発弾が発見され至急処理が必要だという連絡があった。同日午後に基地内で米軍の説明を受け、當山町長も早めの処理が必要と判断した。
米軍側は当初、24日中に処理したい意向を示したというが、町側は住民の安全確保や周知の手続きなどが必要だと指摘。米軍と沖縄防衛局、嘉手納町、嘉手納署の4者で25日に処理することを決めた。
(沖田有吾、金盛文香)