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マシュマロ詰まり意識不明 石垣の児童クラブで提供


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【石垣】石垣市子育て支援課は2日、4月22日に市内の放課後児童クラブで、小学生がおやつのマシュマロを喉に詰まらせ意識不明となる重大事故が発生したと発表した。市によると、児童は現在も入院中という。市は当該児童や保護者への配慮を理由に、児童の性別や年齢、現在の健康状態について公表していない。このクラブは民間の運営という。
 市によると、22日午後4時ごろ、マシュマロ1個を食べていた児童が、座った状態で喉に詰まらせたような表情をしていることに近くにいたスタッフが気づいた。別のスタッフも駆け付け背中をたたくなどして、詰まったマシュマロを取り出したが、児童は意識不明の状態で病院に搬送されたという。
 市はスクールカウンセラーや臨床心理士による子どもたちのケアに取り組むとした。再発防止策として、おやつや食事提供の際は発達段階を踏まえることや、救急法講習会を実施するとした。
 県子育て支援課によると、事故発生の翌23日に石垣市から県に報告があった。県は同日、子ども家庭庁に報告したほか、25日には県から各市町村の学童保育担当の部署に対して、事故防止のための注意呼び掛けと救急対応の徹底について文書で通知した。
 子どもが食品を喉に詰まらせ事故につながる事例は全国でもたびたび発生している。今年2月には福岡県みやま市の小学1年の男児(7)がウズラの卵の入った給食を喉に詰まらせ死亡した。文部科学省は事故翌日、給食時の注意点をまとめた指導手引書を確認し、事故防止を徹底するよう求める通知を都道府県教育委員会などに出した。
 同手引書は(1)思いがけずのみ込む恐れのある丸い形状の物は十分な注意が必要(2)食べやすい大きさにし、よくかんで食べるよう指導する―などとしている。(照屋大哲、慶田城七瀬、吉田健一)