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「待ちに待った」 原告女性が会見


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 一般職と総合職の待遇の違いが男女差別に当たるとして、ガラス最大手AGCの子会社に賠償を命じた13日の東京地裁判決を受け、原告の女性社員(44)は東京都内で記者会見し「待ちに待った答えをいただけた」と安堵(あんど)した。女性が多い一般職と総合職の区分はなくすべきだとし、今回の判決で「他の会社にも影響があれば」と期待した。
 判決は、AGCの子会社「AGCグリーンテック」の家賃補助を巡り、ほぼ男性が占める総合職しか利用できないのは、一般職として勤務する原告女性への間接差別だと認定した。
 代理人弁護士らによると、総合職の仕事も担っていた女性は、上司に待遇の格差是正を訴えたが「他に行けば」などと退職を促すような発言をされ、親会社AGCによる業務監査を受けた後、仕事を剝奪するような措置をされたという。女性は会社に対しては「仕事をしたいという従業員の思いに応えるよう改善してほしい」と求めた。