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「地域根差した政治家に」 中頭郡区で初の30代県議、宮里さん 沖縄県議選


「地域根差した政治家に」 中頭郡区で初の30代県議、宮里さん 沖縄県議選 当選を確実にし、支援者らと喜び合う宮里洋史さん(右)=16日午後11時26分、西原町与那城の選挙事務所(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県議選の投開票があった16日、当選確実の知らせを受けた候補者の陣営では、集まった支持者らが歓喜の声を上げ勝利を祝った。選挙戦で、各候補者は振興やインフラ整備など地域ごとの課題解決に向けたさまざまな公約を掲げ、支持拡大に奔走した。当確のあった候補者らは、喜びをかみしめながらも、重責を担う緊張感を漂わせた。子どもの貧困や経済振興、米軍基地問題など解決すべき課題は山積している。支持者らの負託を受け、4年間の任期に向けて、それぞれが決意を表明した。

 中頭郡区で自民公認の新人、宮里洋史さん(37)が当選し、同区で初の30代県議が誕生した。宮里さんは当選確実が分かると目に涙を浮かべ、喜びを爆発させた。「皆さんの思いを受け止めて頑張る。地域に根差した政治家になる」。地元西原町の選挙事務所に割れんばかりの歓声が湧き、若手の躍進を喜んだ。

 27歳で西原町議に初当選し3期10年を務めた。小学校のサッカーゴール購入から、区画整理事業における予算折衝まで、地域課題に向き合った。

 西原町から2人が立候補し混戦だった。友人の協力を得て、SNSで政策や人となりが分かる動画を細かく発信し、若い世代からも支持を得た。

 「先輩方がつくった町を、責任を持って若い世代が担う。東海岸の可能性を発揮させる」と気を引き締めた。