沖縄都市モノレールが那覇空港駅から牧志駅の区間で2日間の終日運休を始めた29日、那覇空港駅では同社の職員が代替バスの乗車方法を案内するなど対応し、大きな混乱は見られなかった。一方で、羽田や大阪など都市部発の便が到着すると、那覇空港のタクシー乗り場に長蛇の列ができ、断続的に渋滞が発生した。
「運休理由までは知らないが、しょうがないかな」。東京出張の帰りで、おもろまち駅に向かう親泊桐子さん(36)=那覇市=は、搭乗前に届いた航空会社の運航情報案内メールで今回の運休を知った。「代替バスがあるので助かります」と話し、赤いスーツケースを手に、那覇空港駅下の代替バス乗り場に向かった。
東京から来沖した67歳男性は機内アナウンスで運休を知ったが、到着口付近でも代替策の詳細案内をしてほしかったと苦言を呈した。OKICAなどICカードが使えない点を含め「分かりやすく周知して」と注文した。
ゆいレール運休の物珍しさからか、那覇空港と駅を結ぶ連絡通路に設置された案内板を、写真に収める観光客らの姿も目立った。
那覇空港1階のタクシー乗り場では、羽田や大阪、名古屋発の到着便が重なると普段より長い列ができた。15分以上、順番待ちをしていた大阪府の30代夫婦は、前日に終日運休を知った。荷物の量を考え、タクシーの移動を選んだという。屋外の待ち時間に「暑いけど久しぶりの沖縄なので楽しみです」と話した。
(小浜早紀子)