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「いてもたってもいられない」女性たち次々声上げ 米兵性的暴行続発や安和ダンプ事故受け集会 沖縄


「いてもたってもいられない」女性たち次々声上げ 米兵性的暴行続発や安和ダンプ事故受け集会 沖縄 緊急抗議集会でスピーチする女性=4日午後6時11分、那覇市泉崎の県民広場(小川昌宏撮影)
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 沖縄で女性たちが置かれている現状に「いてもたってもいられない」。集会では、女性たちも次々とマイクを握った。時には涙で言葉を詰まらせながら、日米政府や米軍への抗議の思いをぶつけた。

 飲食店経営で3人の子どもがいる東江真澄さん(39)=南城市=は、この日初めて集会でマイクを取った。「戦後79年がたっても沖縄の平和は取り戻せていないと実感している。(米兵の性暴力や新基地建設など)さまざまなことが沖縄に押しつけられている。こんな沖縄でこの先明るい未来があるのか」と投げ掛けた。

緊急抗議集会でスピーチする東江真澄さん(右)と儀保貴子さん=4日午後6時11分、那覇市泉崎の県民広場(小川昌宏撮影)

 東江さんと壇上に上がったジャズシンガーの儀保貴子さん(37)=北谷町=は、名護市安和で辺野古新基地建設に使う土砂を運ぶダンプカーによる死傷事故を知って「沖縄の民意を無視して工事を強行したから起きた事故。怒りと悲しみでやるせない気持ちになった」と語った。

 読谷村出身で埼玉県に住む飴谷千夏(ちか)さん(34)は、育休で沖縄帰省中に4カ月の息子を連れて会場を訪れた。沖縄を離れて10年になるが、沖縄で起こっていることが県外で報じられる機会が少ないと痛感し「沖縄だけではなく日本の国の問題だ。みんなで情報を共有して同じ気持ちで未来を変えていけるか考えることが大事だ」と語った。

 (慶田城七瀬)