【東京】「中野のオキナワを受け継ぐ」の思いを込めた中野チャンプルーフェスタ2024(中野北口昭和新道商店街主催)が13、14の日程で、JR中野駅前などを会場に始まった。20回目の節目のフェスタには伝統エイサー団体だけで約30団体が出演。商店街を練り歩く道ジュネーもあり、沖縄の音色が街中に響いた。
同日、那覇市出身の紙芝居師ヤムちゃんが同フェスタに登場し、新作の紙芝居を披露した。紙芝居は「エイサー、アゲイン」がテーマで、巧みな話術を交えてエイサーの魅力をアピールした。
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/2024/07/17-1-3.jpg)
ヤムちゃんは、エイサーの担い手を増やそうと「紙芝居でエイサーを未来につなぐプロジェクト」を全国で実施している。紙芝居の物語は東京から沖縄に帰省した少年が旧盆におじいと出会い、そこで出合ったエイサーに魅了されるまでを描く。
クイズと紙芝居で子どもたちにエイサーの楽しさを伝えたヤムちゃんは「担い手が沖縄でも減っている。中野区でもエイサーの団体があるので、ぜひ参加して」と呼びかけた。
中野区は1970年に「中野区・沖縄郷土の家」が設けられたのを機に多くの県出身者が住む。2004年に「昭和新道夏まつり」でエイサー道ジュネーが披露されたのをきっかけに、2005年に初めて中野チャンプルーフェスタが開催された。
沖縄フードなど55店舗が軒を連ねた会場は大にぎわい。三つのステージが設けられ、エイサーのほか、関東で活躍する創作エイサー団体やアーティストの公演もあった。主催者の一人である上原慶副実行委員長は、「今年は会場の規模が大きくなった」と話し、2日間で15万人を超える人出を見込んでいる。
(斎藤学)