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日米、ヘリ実弾訓練 久米島町民「断固反対」 沖縄


日米、ヘリ実弾訓練 久米島町民「断固反対」 沖縄 鳥島射爆撃場(資料写真)
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 【久米島・与那国】陸上自衛隊と米海兵隊は2日、7月28日から8月7日まで沖縄など5県で行っている、国内最大規模の共同訓練「レゾリュート・ドラゴン24」の攻撃ヘリコプター実弾射撃訓練を、久米島町の米軍鳥島射爆撃場で実施した。複数の関係者によると、与那国町の久部良漁港に2日午前、同訓練に関する米軍の物資を積んだ民間船が入港した。

 鳥島射爆撃場での訓練を受け、平和創造久米島町民の会の会員5人が同日、鳥島を臨む久米島町の比屋定バンタから「島々を戦場にさせない」と書いたプラカードを掲げ抗議した。同射爆撃場での共同訓練は7月31日もあり、今回が2回目。

 午前9時半から抗議活動をした町民の会によると、午前10時20分ごろ、ヘリからミサイルと思われるものが射爆撃場に打ち込まれ、ドーンという音と白煙が立ち込める様子が確認されたという。

 同会の新垣幸子事務局長は「戦争の準備につながる無謀な訓練に断固反対。戦争ではなく国と国との対話で皆がより幸せに暮らせる社会を実現し、平和な島を守ることが本来の道だ」と話した。

 陸上自衛隊西部方面総監部によると、2日の訓練には陸自のAH64攻撃ヘリ2機と米海兵隊のAH1攻撃ヘリ1機、UH1汎用(はんよう)ヘリが参加した。ヘリは伊江島補助飛行場を離着陸し、午前と午後の2回、鳥島射爆撃場で訓練した。 

(藤村謙吾、照屋大哲)