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「抑止、対処力一層強化」 日米共同訓練、陸将ら意義強調


「抑止、対処力一層強化」 日米共同訓練、陸将ら意義強調 陸自西部方面総監の荒井正芳陸将(右)と在沖米海兵隊のロジャー・ターナー第3海兵遠征軍司令官=4日、与那国駐屯地内
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 【与那国】陸上自衛隊と米海兵隊の共同実動訓練「レゾリュート・ドラゴン24」の一環で、西部方面総監の荒井正芳陸将と在沖米海兵隊のロジャー・ターナー第3海兵遠征軍司令官(中将)は4日、与那国駐屯地内で共同記者会見を開いた。両者とも日米同盟の重要性を強調し「抑止力、対処力を一層強化させることができる」と訓練の意義を語った。 

 荒井陸将は地域住民らから訓練実施に懸念の声があることについて「同盟の実効性の向上はわれわれの使命であり任務だ。自治体や地域の皆さまに丁寧に説明し、できるだけ理解を得られるように努力をしていくということに尽きる」と述べた。与那国島で実施する意義については「島しょ部作戦が重要な任務の一つ」とし、「この能力を向上させるため地元の理解を得ながらさまざまな離島で訓練をしていくというのは必要だ」との考えを示した。

 ターナー中将は中国を名指しし「その行動はこの地域の平和と繁栄を何十年にわたって保障してきたルールに基づく秩序に挑戦するものだ」とけん制。「日米両国は、大きな侵略を抑止し、必要であれば断固として効果的に対応するための十分な備えを確保するために、集団的な体制と協力を継続的に強化している」とした。

(照屋大哲)