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「島を戦場にさせない」先島で市民ら抗議の声 日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」に 沖縄


「島を戦場にさせない」先島で市民ら抗議の声 日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」に 沖縄 日米共同訓練実施に反対の意思を示す市民=28日、石垣駐屯地前
この記事を書いた人 Avatar photo 照屋 大哲

 陸上自衛隊と米海兵隊の共同実動訓練「レゾリュート・ドラゴン24」が28日から始まり、石垣市や与那国町、宮古島市では訓練に反対する市民らが抗議の声を上げた。宮古・八重山で自衛隊強化が進む中、米軍と合同の訓練も行われていることに対し「ミサイル基地はいらない」「戦争につながる訓練に反対」などと強く訴えた。 

 日米共同訓練が28日から石垣市や与那国町などで始まったことを受け、両市町の市民団体や住民は抗議の声を上げた。

 陸自石垣駐屯地前には「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」のメンバーら約15人が集まった。プラカードに「戦争反対」、のぼりに「ミサイル基地いらない」、横断幕に「日米共同訓練に反対」と記し、武力によらない、平和な島への思いを示した。

 市民連絡会事務局長の藤井幸子さんは、市内で豊年祭が催される日に共同訓練が実施されることについて「不安や懸念を抱く市民もいる。その思いを受け止めて訓練を中止してほしい」と訴えた。

 平地ますみさんは、今後、石垣駐屯地の面積が約1・5倍に拡張する可能性があることに触れ「新たな用地でも共同訓練をするのか」と懸念を示し「軍事訓練反対。私たちはあきらめない」とマイクをぎゅっと握りしめた。

 最後に参加者全員で、「島を戦場にさせないぞ」などとシュプレヒコールを上げた。

 陸自与那国駐屯地周辺には「与那国島の明るい未来を願うイソバの会」のメンバーや住民らが集まり「NO WAR」と書いた横断幕などを掲げ、抗議した。 

(照屋大哲)