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国内最大規模の日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン24」始まる 新石垣空港に物資輸送 沖縄


国内最大規模の日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン24」始まる 新石垣空港に物資輸送 沖縄 陸自のCH47大型輸送ヘリコプターから物資を降ろす米軍関係者ら=28日午後3時55分ごろ、新石垣空港
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 陸上自衛隊と米海兵隊は28日、沖縄や九州などで島しょ部での有事を想定した実動訓練「レゾリュート・ドラゴン24」を開始した。

 8月7日まで。県内では石垣市の新石垣空港に陸上自衛隊の輸送ヘリが着陸し、米軍の分を含めた物資を輸送した。石垣市や宮古島市の陸自駐屯地の前では市民団体などが訓練実施に抗議した。

 陸自は九州・沖縄の防衛警備を担当する西部方面隊など約5700人、米軍は在沖縄海兵隊など約3200人の計約8900人が参加する。米海兵隊との訓練では国内最大規模となる。

陸自のCH47大型輸送ヘリコプターから物資を降ろす米軍関係者ら=28日午後4時過ぎ、新石垣空港

 3月にうるま市の勝連分屯地に発足した陸自の第7地対艦ミサイル連隊が初参加する。勝連と石垣市、宮古島市の駐屯地で12式地対艦ミサイル展開訓練を実施する。与那国島では民間空港や公道を使って負傷者を運ぶ訓練が計画される。米軍のレーダーも設置する。

 28日、熊本県の健軍駐屯地での式典では西部方面総監の荒井正芳陸将が「防衛に係る強固な意志を示すことは極めて重要だ」と強調した。在沖米海兵隊のロジャー・ターナー第3海兵遠征軍司令官は「米海兵隊と陸上自衛隊のパートナーシップを示すもの」とするコメントを発表した。 

(明真南斗、照屋大哲)