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3分を超える激戦に歓声! 与那原大綱曳 豪華衣装の「支度」観客魅了 沖縄


3分を超える激戦に歓声! 与那原大綱曳 豪華衣装の「支度」観客魅了 沖縄 掛け声に合わせて綱を引き合う参加者たち=4日午後5時40分、与那原町の御殿山青少年広場(喜瀨守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 普天間 伊織

 【与那原】与那原町の御殿山青少年広場で4日、行われた与那原大綱曳には町内外から約7千人が集まった。450年余りの歴史を持つ年に一度の伝統行事に多くの人が歓声を上げた。3分を超える激戦を制したのは西。昨年の雪辱を見事に果たした。2回目は1分52秒で東が勝利した。

 与那原大綱曳では、琉球史劇の登場人物に扮(ふん)した「支度」が大綱の上に乗り、観客を魅了する。主題は毎年変わり、今年は1回目の勝負が組踊の「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」、2回目が琉球舞踊の「松竹梅鶴亀(しょうちくばいつるかめ)」だった。町民らが豪華絢爛(けんらん)な衣装をまとい、勝負の直前に綱から飛び降りた。「松竹梅鶴亀」の翁(おきな)に扮した与那原町板良敷区の町田悠治さん(43)は「重要な役目を与えてもらい光栄だ」と話した。

 県外、海外からの参加も多く見られた。西側の綱を引いた矢野由美さん(53)は「胸がすっとした。勝ててうれしい」と話した。東側には米カリフォルニアからサム・オースティンさん(22)が家族6人で参加し「貴重な経験ができた」と笑顔を見せた。

 与那原町観光大使の喜舎場泉さん(56)も東の一員として参加。「与那原の大事な行事に地域の人たちと一緒に参加できてうれしい」と話した。

 与那原大綱曳実行委員会の山内和実委員長(59)は「天気も良くて大勢集まって無事終えたことに感謝したい」と述べた。

 (普天間伊織)